現在、旅行会社で働きながら、日曜日と祝日は音楽スタジオでアルバイトをしています。大学時代はフランス文学を勉強して、卒業後はフランスに1年間留学していました。パリから新幹線で1時間くらいのトゥールという場所です。最初はフランス語が聞き取れない、話せない上に、英語もダメだったので、パリからトゥールに行くまでも大変でした。

ホームステイ先はおばあちゃん一人のところに、コロンビアやイタリア、韓国の学生と一緒に暮らしていました。知らない人と住むのは初めてで、神経質なタイプなので難しかったです。4ヶ月で語学学校紹介のアパートに引っ越しました。ここが生まれて初めての一人暮らしです。やっと一人で落ち着いてホッとできました。でも、フランス語がなかなか上達しなくて、毎日辛くて泣いていました。夏を越えた頃からだんだん話せるようになり、生活も楽しくなって、一人でフランス国内、友人とヨーロッパ中を周り、いろんな景色を見て感じて乗り越えていきました。

帰国後、自分のフランス語はまだまだ足りないと思い、半年で、パリに戻りました。この時はワーホリで行ったのですが、ここでかなり成長しました。語学は働きながら学ぶことが上達の秘訣ですね。自信がつきました。その後、日本に戻ってから空港でグランドスタッフとして勤めましたが、ここでは自分の英語力の壁にぶつかりました。1年半後には幼馴染の誘いをきっかけに、オーストラリアのメルボルンにワーホリで行き、英語を学びました。

私は突拍子もなく決めたらすぐに行動してしまうんです。家族からは呆れられ、もっと将来のことを考えて行動しなさいと言われています。特に兄は正反対の性格で、説明しても理解してもらえないことがあります。だから、メルボルンに行く時は勝手に航空券を買って、もう決めたから、と飛んで行っちゃいました。昨年の7月末にメルボルンから帰ってきて、今の旅行会社に入社しました。インバウンド専門で、お客様の宿泊先や移動手段、ガイドや現地サポートなど、その手配を全て行います。基本的には英語でやり取りをして、フランスのお客様に会うときやメールなどでフランス語を使う機会もあり、英語もフランス語も使えるので満足しています。職場の人たちは、みんな色んなところに住んでいたり、行っていたりして国際色豊かですし、サバサバしている人が多いので楽しく仕事ができています。時々お客様からありえない要求があったりしますが、それも含めて面白いなって思います。居心地がいいです。

私は興味あることがいっぱいなので、やりたいことが見つかったら、また飛んで行っちゃうかもしれないです。映画も好きなので、字幕をつける仕事にも興味がありますし、完全に趣味ですが、楽器も好きなのでもっとテクニックを身に付けたいです。やりたいことばかりで毎日充実していて幸せです。

このアパートには去年の11月下旬に引っ越してきました。見てしまったら狭くて無理ってなっちゃうかもしれないので、部屋を見ずに決めました。一番の条件は「新築」、とにかく綺麗なところです。電車も極力乗りたくないので、職場からの近さも重要でした。父に絶対職場の近くにするべきと言われていたのですが、その通りにしておいてよかったです。完成して見に行った時はやっぱり小さいなとビックリしました。でも、フランスに行ってから物を持たなくなっていたので、問題はありませんでした。旅行の時も荷物はすごく少ないんです。

私は生活感のない部屋が好きです。人が住んでいないような冷たい感じで、とにかく物を置かずにシンプルにしておきたいと思っています。服を出しておくのも嫌で、ロフトにある引き出しにジャケットも全て畳んで収納しています。パリで住んでいた部屋がとても気に入っていて、物もなくてスッキリで理想的だったので、そこにできるだけ近づけようと意識しています。絶対にないとダメって物しか置いていません。時計も携帯を見ればいいからいらないです。

生活で困ることは、やっぱり狭いことですかね。シャワー室でシャンプーをしていると肘が当たってしまったり、キッチンには野菜切るスペースがなかったり、洗濯物を干すスペースもないのでこまめに洗濯機を回しています。それでも、快適と言えば快適です。どんどん慣れていきます。

部屋に点数をつけるなら5点満点中3.5点です。本当の理想はもっと広くて殺風景な部屋にして、ギターを壁に3本くらい飾りたいんです。