room26

  • 岩橋 淳さん
  • 33歳
  • 独身男性
  • お笑い芸人(ビスケッティ)
  • 笹塚駅から徒歩10分、方南町駅から徒歩12分
2019年7月6日インタビュー実施

札幌で生まれ、国語の教師を目指して地元の大学に進学しました。
でも、大学に入ると世界が広がります。すすきのの飲食店で始めたアルバイトの接客で華やかな世界でいろんな人と出会えるのが刺激的でしたし、社員の方やアルバイト、お客様とのふれあいが楽しくて、大学には行かなくなり、いきなり19歳で店長になっていました。最年少の店長です。大学は2年で中退しました。取得したのは、たった4単位です。(笑)

一生の仕事でもいいと思い、4店舗で店長を経験しました。ただ、最初は売り上げも仕事も順調でしたが、だんだんとうまくいかなくなることも多くなりました。お金はあったけど、休みもなく働き続けていたということもあったかもしれません。ある日、久しぶりの休日に2001年中川家が優勝したときのM1グランプリDVDを見ていた時に衝撃を受けました。決勝出場していたキングコングや麒麟は、当時20歳とか21歳で僕と同じくらいの年齢です。

小さい頃からお笑い好きだったけど、芸人になるなんてことは考えたこともなかったのに、「同じ年代でこんなに華やかな世界にいる人がいるのか!」と人生観が変わりました。翌日、会社に「やめます!芸人になります」と宣言し、半年間仕事の引き継ぎなどをして、札幌から東京に出てきました。22歳でお笑いの養成所NSCに入学し、そこで出会った相方と10年以上、今もコンビを組んでいます。周りからも言われるほど仲がいいです。飲みに行ったり、楽屋でもよく話します。

芸人になってからは、苦労もたくさんしましたが、順調です。1年目でM-1グランプリの3回戦まで出場したり(同期700人中で上がれたのは4組)、ちょっとしたランキングで1位をいただいたりもしていました。

5年目が大きな転機でした。
相方はモノマネが得意なのですが、「安倍首相」のモノマネがはまり役で、それからはネタライブ以外の営業やイベントに呼ばれるようになり、収入も安定してきました。「桜を見る会」にご招待いただいたり、安倍総理と一緒にメディアに出る機会をいただいたり、これ以上は絶対ないな、と思ったほどです。

今はお笑いも多様化しています。昔はテレビに出ることがゴールでしたが、プラットフォームが増えてきて、必ずしも爆発的に売れることがゴールではないとおもいます。そもそもこの仕事にはゴールがないんです。
僕たちビスケッティも常に変わり続けています。ボケとツッコミが逆になったりしますし、今は相方のモノマネが注目されていますが、きっと1年後、2年後、10年後は変わっていると思います。

地方や全国のイベントに行くと「頑張ってね」と応援してくれる人がたくさんいます。それが糧です。そんな人たちが、いつか僕らがテレビに出た時やもっと有名になった時に、「この人、知ってるよ」と周りにいっぱい自慢してしまうような、そんな芸人になりたいです。

これからも楽しみ方を見つけて、楽しんで、老若男女問わず、みんなに楽しんでもらえる芸人を目指し続けます。

昨年の10月に、ここに引っ越してきました。

引っ越す前は、間取りが2Lや2DKほどある部屋で、犬も飼っていました。
実は、3年ほど元カノと同棲していたんです。婚約も両家顔合わせもしていましたが、振られてしまい、急に家を出なくてはいけなくなってしまいました。

先輩が不動産屋で働いているので、そんな事情なら一生懸命探す、と紹介してくれたのが今の部屋です。初めて見たときは、これは部屋なのか?と思いましたが、これは本当に必要なものだけが厳選されていると感じました。設備はいいし新築だし、シャワートイレ別だし、オートロックも宅配ボックスも、インターネット無料もいいなと思いました。

札幌にいた時は、15畳の広い部屋で一人暮らしをしていましたが、結局使うスペースはいつも同じだったんです。望んでいたのは広さではなく、アクセスの良さが一番重要だとわかりました。急な引っ越しなので初期費用も準備できていなかったですし、家賃も人生で一番大きくて無駄な出費と思っています。33歳独身3畳、ここは面白いと惹かれて契約しました。

引っ越しの荷物は「タンス一つ」だけです。あとは困ったら買おうと思っていました。でも、全然困らなかったんです。テレビもありません。タブレットやスマホで充分ですし、洗濯もコインランドリー、狭いから掃除もクイックルワイパーのシートだけです。
唯一、冷蔵庫だけ用意しました。それでも今は不自由していることがないんです。本当に便利な時代で、今までの生活はすごく贅沢だったんだなと実感しました。
さすがに会社の人からは「テレビくらいあったほうがいい」と言われていますが。

生活する上で困っていることはありません。唯一あげるなら、音が気になることです。引っ越しで物を組み立てる音や、お隣さんは清水翔太が好きなんだな、とわかるくらい。でも、生活のサイクルになっているので、そういう生活音は鬱陶しいとは感じません。

逆に実家にいるような誰かがいるという安心感があります。上に住んでいる人の生活サイクルがわかるので、帰ってきたら「おかえり」と思ったりします。そして、みんなだんだんわかってくるんです。お互い様の精神が芽生えてきて、気をつけるようになっているんです。

この部屋に点数をつけるなら、5点満点中4.5点です。