room20

  • S.Y.さん
  • 28歳
  • 独身女性
  • 学生
  • 小岩駅から徒歩10分
2018年9月14日インタビュー実施

2年半前に台湾の台北からプロダクトデザインの勉強のために日本に来ました。
家具専門です。
それまでは台湾の大学で同じことを勉強して、向こうで就職もし、働いていましたが、やはり日本の方がレベルが高いので、留学を決めました。
両親も同じ業界にいるので、全く反対されませんでしたし、全面的に支援してくれています。生活費などすべて仕送りしてもらっていて、アルバイト禁止です。勉強に専念しなさいと言われています。

最初の1年は京都の語学学校に入学し、徹底的に日本語を勉強しました。
最初はほとんど話せなかったのですが、日本語検定のN2を半年で、その後、仕事で使う日本語が話せるN1の資格も取ることができました。
厳しい学校で、校内では日本語以外使ってはいけなかったのが大変でしたが、そのおかげでここまで話せるようになりました。
妹も一緒に日本に来て同じ学校に通っていましたが、彼女は漆の勉強をしているので、今も京都にいます。

台北が都会だったせいか、歴史を感じることのできる京都が好きで、よくお寺や神社を自転車で回りました。本当は京都にそのままいたかったのですが、やはりデザインの勉強をするのであれば東京ですから、1年半前に上京してデザイナーの専門学校に入学しました。
すでに来年の4月からの就職先が内定しているので、これからも東京に住むことになります。結構名前のある会社なので、今から緊張していますが、楽しみでもあります。

東京の学校に来ることになって、ネットでアパートを探しました。
一昨年の2月に京都から夜行バスでやって来て、建設途中だった今のアパートの現場を見せてもらい、そこで即決して、そのまま京都に帰りました。
両親の仕事で建設現場はこれまでも見ていたので迷いはありませんでした。
まだ工事中だったのですが、その時にもう2階は埋まってしまっていて、1階で我慢しました。
1階は少し不安でしたが、オートロックがついているので大丈夫です。
母親からの条件でオートロックが絶対だったので、それがクリアできました。

京都は時間があれば外に出ていろいろな場所に行きましたが、東京では学校か自宅かという感じです。休みの日はほとんど部屋にいて、勉強したり学校に提出する作品を作ります。
家具の縮小版を紙で作るんです。
ですから、自炊することが多くなります。
部屋が狭いのはそんなに気にならないのですが、自炊をする時にキッチンが狭いのが悩ましいところです。

私は昔から高いところが大好きで、部屋にいるときはほとんどの時間をロフトで過ごします。
食事も下で作って、どんなものでもロフトで食べます。危ないという人もいますが、下では淋しくて食べられません。ロフトに必要なものを全部置いているので一番落ち着くんです。友人が来てもロフトが気に入って、ここがいいと言うので、狭いところで一緒に過ごします。
下でやることといえば、大きな作品を作ること、トイレ、シャワー、着替え、洗濯くらいで、あとは全部ロフトです。
テレビはありませんが、ロフトに2台PCのモニターを置いていて、作品制作にも使いますし、ゲームをやったり、YouTubeを見たりします。
音楽を聴くときはブルートゥースのスピーカーを下に置いていて、ロフトから音を飛ばします。

もうすぐ彼が日本にやって来て、1年後くらいには結婚するつもりです。
彼も日本語検定N2を持っていますから不自由はないと思います。

このアパートは気に入っていますが、二人では住めないです。

この部屋は5点満点で4〜4.5点です。
減点ポイントはキッチンが狭いことですね。

日本は台湾と比べてお給料の割に物価が安くて住みやすいです。
半年に一回は台湾に帰りますが、帰国したいと思ったことはありません。
これからどのくらい日本に住むかは、永住権が取れてから考えるつもりです。

着物が好きで着付け教室に通って、一人で着ることができるようになりました。
本当に一番住みたいところは京都です。京都に戻りたい。
就職が決まっているので、そうはいかないんですが。