スピリタスは「間取り」に徹底的にこだわりました。
普通の会社であれば、一度間取りを決めると途中でより良いプランが上がってきても設計変更に時間がかかるのを嫌い、入居者の使い勝手が悪いのはわかっていても、そのまま作業を進めるケースが圧倒的に多いのですが、スピリタスは絶対にそれをやりませんでした。
設計事務所は嫌がりましたが、何度も変更をお願いしました。
結果、こういうやり取りが頻繁に起こりました。
仲摩:「変更してください」
建築士:「いや、いや、無理ですよ。もう、ここまで進んでるので勘弁してください。それに、そんなに変わらないですよ。このままでお願いします。」
仲摩:「確かに、そんなに変わらないかもしれないですけど、絶対こっちの方が良いじゃないですか!ここまでやってもらって、変更するのが大変なのも分かるんですけど、絶対こっちの方が良いんですよ。なんとかお願いします。オーナーも喜ぶと思うので、なんとかお願いします!」
建築士:「オーナーは喜ぶかもしれないですけど、僕達は喜ばないですよ。それに、普通、不動産会社は間取りとか気にしないですよ。設計事務所に任せて、それで終わりですよ。こんなに間取りにこだわる会社は見たことないです。なんで、そんなこだわるんですか?」
仲摩:「そう思うじゃないですか?でも、間取りで入居のつき方が違うんですよ!なので、大変ですけど、今、変更しておけば、後から、あの時やってて良かったという時が絶対来るので。これは間違いないです。1 回経験したら分かります。なので、今回だけ、なんとかお願いします!」
建築士:「ホントに今回だけですよ!次はやらないですからね。変更するので少し時間をください。」
仲摩:「もちろんです。なる早でお願いします!」
誉められていたのか、貶されていたのかわかりませんが、良いものを作るための闘いです。妥協はしませんでした。
私たちは不動産を扱っていますが、不動産会社をやっているつもりはありませんでした。
なによりも、投資家、入居者の皆さんに喜んでいただけるようにアパートを作っていただけです。